BDSMの傾向を検証してみた。
現在読書中のMasters of the Shadowlandシリーズ。作者チェリス・シンクレアのBDSMの定義が面白く、ここの所頭の中で、あのヒーローはどのタイプと1人検証して遊んでた(平然と仕事と生活を送ってますが、実は頭の中はイッちゃってますww)。
BDSMの傾向とは、一言でBDSMと言ってもプチからサド・マゾまで千差万別。それを大まかな傾向に分類して、ざっくとタイプ別にしてみること(傾向は以下の通り)。
精神面
① 快楽の状況(プレイ)をセットアップし、プレイ中は支配と服従の関係を演じる。
② セックス中だけ、Subは自分の意思をDomに譲り、DomはSubの意思や体、快楽すべてを支配する。しかし快楽以外の普段の生活は、支配と服従の関係を求めない(男女平等)。
③ 快楽だけでなく24時間365日、生活すべてにおいてDomはSubを支配し、常に2人の関係は支配と服従から成り立っている。
ハード差面
A. スパンキングなどで、皮膚を赤くするまで(ソフト)。
B. ミミズ腫れや痣など、数日跡が残る傷まで(ミディアム)。
C. 血を見るまで、場合により一生残る傷をつける(ハード)。
それではWet Rushが過去に読んだBDSM本の独断検証スタート。
フィフティ シェイズ
①+B。しかしヒロイン以前のヒーローは③+B。Subの着る服、食べる物、睡眠、エクササイズまでも管理する完全支配型だった。
クロスファイヤ
実はこのブログでは、このシリーズBDSMのカテゴリーに含んでません。どちかというと②を好むヒーローだが実際の2人はバニラ、でもヒーローが②を好むならBDSMに含むべきかな。迷う~。
Stark Trilogy
これは、②+C。というか、ヒーローはヒロインを傷つけたりはしないけど、ヒロイン自ら自傷癖があり、体の一部は傷だらけだったりする。そういったヒロインの心の闇をBDSMで発散しようという話。ちなみにこのシリーズの2部目は、2014年リタ賞エロチカロマンス部門受賞作品。
This Man
このシリーズ難しいなぁ…。ヒーローとヒロインは、バニラなのだが、ストーリーの背景はBDSM世界の話でBも登場する。
Inside Out
これもヒーローとヒロインは、バニラだが、ヒーローはBを受けるのが好きなマゾけあり。でもストーリーの背景はBDSM。スピンでは、③+B型が存在する。
The Dark Duet
強制的な③+Bの話から始まり(同意でないから虐待)。最後には、ヒーローとヒロインバニラになる。ひたすらダークで号泣ストーリー。ちなみに、脇役は、③+Cも登場。
Up in the Air
ただのA。今思うとこのシリーズただエロいという感想しかわかないので、そんなに面白いわけでもなかったのかな。
Monsters in the Dark
今まで読んだ本の中で過去イチダークな、①+C。Cというかむしろ、このシリーズの為だけにDを作りたいと思う程強烈。 どちらかと言うと支配と服従はどうでもよくて、完全にサドとマゾの話。エロシーン読んでるだけで体が痛いくなる。
The Original Sinners
正しいBDSM?(そんなのあるか分からんが…)ヒーローとヒロインは、最強③+Cです。ただ、シリーズの途中でヒーローとヒロインの関係に変化があり、変化後は、②+C。
Breathless
これ何で、私BDSMのカテゴリーに入れたんだろ。こうやって他と比べてみると、①でもAでもない。(多少は、②の傾向あるかな)。
シリーズ本を中心にヒロインとヒーローの関係がどうか。という事に焦点を当ててBDSMの傾向を検証してみました。皆さんが読まれた本もいくつかあると思いますが、どう思われます?
ホント一言でBDSMと言ってもいろいろだけど、エロ行為で何をするかよりも、2人関係がどうかっていうのが重要なのかな。また、BDSM傾向がハードだからエロい、ストーリーが面白いという分けでもない。女心は複雑ですww。
バリバリ ③+CのBDSMのストーリーの場合、服従と虐待の境界線を読者が納得するように書き上げるのは、作家自身にもスキルが必要で、通常のバニラロマンスより難易度高いんだと思う。そう考えると、The Original Sinnersシリーズを書いたティファニー・ライスは、良い作家だなと改めて実感。
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