Wallbanger: Cocktail (1)

インテリアデザイナーのキャロライン(Caroline Reynolds)は以前より広いアパートに猫のクリーブ(Clive)と移り住んだ。以前より広く綺麗なアパート、キャロラインは新しい生活に心浮かれていた。しかし夜になると、寝室の薄い壁から隣の住人の声が聞こえてくる。明らかに女性とのセックスの声、声だけならまだしも、ベットを激しく揺し、壁をノックしてくる。キャロラインの部屋の壁に掛けた絵が彼女の頭に落ちてくる程だ。堪忍袋の尾が切れたキャロラインは、隣の家に乗り込み、隣の住人が、サイモン(Simon Parker)という恐ろしくセクシーな男性だと知る。
- 胸熱度 60%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 50%
- 総合評価 50%
爆笑。爆笑。大爆笑のストーリー。この本のタイトルのウォールバンガー(Wallbanger)は、「壁を激しく鳴らす男」という意味で、キャロラインがサイモンに付けたニックネームです。あまりの騒音にキャロラインがサイモンの部屋に乗り込んだ夜、洗濯物をため込みパジャマを切らしたキャロラインは、ピンクのベビードールを着ていた。睡眠を妨害された怒りに何も考えずにベビードールのままサイモンの家に乗り込んだキャロライン。それ以後、サイモンからナイティー・ガール(Nightie Girlと)呼ばれる。ウォールバンガーとナイティー・ガールの恋は、最初は、隣に住む住人 / 友人として始まった。
サイモンは、フリーのカメラマン。仕事で常に世界中を飛び回っている。そのため、1人の女性と親密な関係を築くことはせず、3人の女性とカジュアルな関係を築いていた。つまり3パターンのWall bangingを聞かされるキャロライン。最初は迷惑としか思っていなかったキャロラインだが、サイモンとの友情を深めていくうちに、羨ましさや嫉妬という感情が芽生えていく。
ストーリーの中によくLower Carolineという言葉が出てきます。これはキャロラインの下半身の言葉。3パターンのウォールバンガー、キャロライン自身の考えとキャロラインの下半身の考えにギャップが生まれていく。キャロラインの下半身、これがまた最高のキャラなのですが。
そして、もう1人(1匹?)2人の関係に大きく影響を及ぼすのが、キャロラインの飼い猫クリーブ。猫の行動ですので、あくまでも偶然のはずですが、ここぞという時に偶然とは思えぬ素晴らしいリアクション。
エロティックロマンスのカテゴリーに属するこの本、確かにセックスシーンはちりばめていますが、濡れ本というよりは、笑い+ハートウォーミング+エロといった感じ。
最近気が付いたのですが、この本を読んだ当時は、1冊読み切りだったのが、売れ行き好調のためシリーズかされた模様。
- Rusty Nailed: Cocktail (2)
- Screwdrivered: Cocktail (3)
- Mai Tai’d Up: Cocktail (4 未発売)
また読みたい本が増えてしました。
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