When I’m Gone: Rosemary Beach (10)

2015年8月26日 | バニラ, 泣き本, 洋書, 濡れ本, 総合評価 4, 胸熱本 | コメント0件

When I'm Gone: Rosemary Beach #11
妹のハロー(Harlow)に女の子が生まれ、姪の様子を見にテキサスからローズマリービーチにやってきたマセ(Mase Colt-Manning)は、もう1人の妹ナニーテ(Nannette)が住む家に滞在していた。そこでナニーテの家の掃除を委託していているハウスクリーニングの担当者リーシー(Reese Ellis)に出会う。一瞬でリーシーの美しさに魅了され彼女を守りたいと思ったマセだった。
  • 胸熱度 80% 80%
  • 濡れ度 80% 80%
  • 泣き度 80% 80%
  • 総合評価 80% 80%

Rosemary Beachシリーズ10部目。

レビューの前に今回のヒーローとヒロインをご紹介。

マセ: 世界的ロックスターのボーカル キロ(Kiro)の息子。マセの母は若気のいたりでキロとのワンナイトスタンドで妊娠してしまいマセを授かる。その後テキサスの牧場主と知り合い結婚し、マセにとっての父親はロックスターではなくカウボーイだった。ただキロも実の父親として時にマセへの責任を果たしてきた。キロは愛する女性エミリー(Emily)との間にハローという娘がおり、マセにとってハローは母親は違えど可愛い妹だった。大人の男性に成長したマセは義理父の後を継ぎ、牧場を経営するカウボーイ。腹違いの妹が住むローズマリービーチにもよく遊びに来ていた。

リーシー: 育児放棄する母親と性的虐待を繰り替えす義理父に長く苦しんできた。また本人がいくら努力しても、読み書きを習得する事が出来ず、高校を卒業する事が出来なった。母親と義理父からは知能が遅れているバカだと罵られその事は虐待の恰好のネタとなり、リーシーは自分は人より劣っている、義理父によって汚された価値のない人間だという観念が植えつけられていた。16歳の時に家を追い出されたリーシーは、たどり着いたローズマリービーチでハウスキーパーの仕事をしながら細々と暮らしていたおり、ある日仕事で訪れたナニーテの家で、魅力的な男性マセと出会うが、住む世界がまったく違うマセが何故自分にここまで良くしてくれるのか、何か裏があるのではないか、劣等感や羞恥心、憧れ、安心などさまざまな感情が渦巻いていた。またマセの助けにより読み書きが出来ないのは、失読症であり、知能障害が原因でない事が判明する。通常は子供頃に両親や学校職員により失読症は発覚するものだが、無関心な両親の育児放棄により、失読症に見合った教育も受けることが出来ず、大人になっても仕事をする上で、読み書きが出来ない事は大きな障害となっていた。

いやねぇ・・・。アビー・グラインズ、エモーショナルを書かせたら天下一品だは。毎回このシリーズを書くたびに、「過去イチ泣かされたシリーズ」と繰り返しているWet Rushだが、間違いない。アビー・グラインズは本当に読者の感情を揺さぶるストーリーを書くのが上手い。感情を揺さぶるつながりで言うと、醜い人を書くのも上手い。今回もリーシーの両親や2人のロマンスを邪魔するマセの過去女、はたまたこのシリーズにずっと登場するビッチ代表、ナニーテ。

ジワァっと涙が出る心揺さぶられるせつない言葉の対局で、胸が苦しくなるほど人を落し入れる醜い言葉。読者のエモーショナルを最大限に刺激する感情論を書かせたら、今の所アビー・グラインズの右に出る作家はおらん!

今回もまぁ~リーシーが不憫で不憫で。不憫に思うから余計に、マセがリーシーを守ろう頑張る姿がなんとも切なくて。2人を渦巻くいろんな感情が助長されて余計引き立つリーシーがマセに感じる安心感とマセのリーシーに対するアルファっぷり。マジでたまらんよ。

For every bad thing that happened, I’ve been rewarded something even more beautiful than all of the bad in return, You made it worth it.
My gift in life. I lived through the bad and surveyed.
My reward was that God gave me you.

いろいろあったすべての辛く苦しい過去の経験があったから、この美しい出来事は、私へのご褒美なんだ。
過去の苦境を乗り切ったから私の人生にギフトが与えられた。
あなたは、神様がくれた私へのご褒美。

翻訳家でもないくせに、恥をしので訳してみたww。

リーシーがマセの事を「あなたは、神様がくれた私へのご褒美」と認めるまでは、まぁいろいろあるわけですが、基本的には、マセがひたすらリーシーを思い、守り、彼女の過去のトラウマを解放していく話。

また、性的虐待により、異性に触れる事も出来なかったリーシーが、マセの過去ロマ本断トツ最強の忍耐力で、彼女の恐怖心を和らげ、少しずつ触れ合いを深めていく。エロチカロマンスレビューしてるくせに、この本、最後の最後までやりませんから(でもセックスなくても十分過ぎるほど切なくてエロいよ)。

で、ストーリーの終盤、ついに2人は結ばれるんだけど、そのシーン、シツコイほどに読み返した。とにかく胸熱。マジで、自分の胸がドクンと鳴るのが聞こえた。

This was what sex was made for, a magical connection between two people who love each other so much they became whole in body.
深く愛し合う2人が強く結ばれて、2人の体が1つになる、これが、セックスというものなんだ。

リーシー、虐待によるセックスではなく、やっと、本当のセックスの意味を理解したんだなぁ~。

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